おすすめ夏の京野菜

2018.06.30

おすすめ夏の京野菜

From 池田 将義
毎度ありがとうございます。
月日の流れはあっという間ですね。
2018年も半分が終わってしまいました。
非常に充実した上半期を過ごすことができ、
お客様、社員さんには感謝で一杯です。
 
今年はなんと、梅雨明けをしたようです。
観測史上最速のようで、今年も異常気象が心配なところです。
こういった気温になると野菜もパリッとした鮮度感がなく
品質の低下が目立ちます。
ご不便おかけして大変心苦しいのですが
ご理解頂けると幸いです。
私、池田は今月から大田市場の組合の役員として
東京都の取引委員会に出席させて頂いております。
各荷受け会社、東京都の職員の方、各組合の役員の方。
市場の顔役のみなさんと関わらせていただき、勉強させてもらいます。
どこよりも早く正確な情報をお客さまにお届けしたいと思います。


夏のあしらいは「小笹」がおすすめ
小笹
 
 
 
お刺身のあしらいに、揚げ物やお肉料理に添えても
夏を感じ、涼しい気分を演出してくれる一品です。
他に笹の葉(コチラは大きいもの)もお取り扱いあります。
どうぞお試しになって下さい。
 


取引委員会で市場衛生検査所の方からのお話ですと
夏場は食中毒が増えるとのことです
手洗い、うがいは当然のこと、害虫発生にもしっかりと注意をし
衛生環境を向上させることを徹底致します。
お客さまも、納品にきたお野菜は少しでも早く冷蔵庫にしまって頂きたいので
ご協力をお願い致します。
先日サンチュで食中毒騒ぎがあったのですが、大田市場には該当の応援からの入荷はありません。
どうぞご安心下さいませ。

 

今週の大田市場、野菜相場は持ち合いです

気温が高いのは生育環境にはマイナス要素が強いのですが
梅雨空が続くよりはポジティブです。
夏の時期になると、産地は東北地方、標高の高い高冷地に限定されます。
今年の東北地方は南側は順調、北側は少し遅れていると報告が入っております。
青森、岩手あたりは生育が遅れているとの事です。
大根、人参、長ネギ根菜は北海道、青森が遅れているので少し高値です
キャベツ、産地が群馬嬬恋にシフト。強気の価格。
水菜、暑さの影響で品質低下。価格が上がっています
暑さが原因となり、葉物、ハーブ類の傷みが目立ちます
ハーブの変色や葉物のトロケが増えております。
検品には力を入れていくように社内で共有しております。
産地としては、収穫してから袋詰などの作業をおこなうのですが、
敢えて冷蔵庫で1日乾かして冷やしてからの加工をするように依頼しました。
葉物は、夏の暑さに強い品種のものが出荷はじまり相場が少し落ち着いたようです。
7月の中盤以降に高くなる可能性はある雰囲気です。
昨年、一昨年の相場パターンで見ると7/13~末頃までは異常高騰していたので
同じことになる可能性は非常に高いと考えられます。
今週はまだ、そこまで上げきっていないのですが、来週以降は読めない状況です。
品薄になると、価格交渉以前に商品確保が優先されてしまします。
まずは基本に忠実に良い産地の品物をご注文通りに揃えていくことをしっかり進めていきます。
お客様におかれましても、商品を少しでも早く冷蔵庫にしまって頂けるよう
ご協力のほど宜しくお願い致します。
 
※クレソンが相変わらず品薄になっております。
大変申し訳ありませんが100%の出荷は難しいので欠量が続くことが予想されます。

※皮付きヤングコーンは入荷終了となりますのでご注意下さいませ

京野菜って今の時期どんなのあるの???
ってご質問いただいたのでプラッと行ってきました。
京野菜は種類こそ少ないのですが
個性派揃いのブランド野菜です!
また、施設(ビニールハウス)栽培があまり多くないので
夏の時期には夏野菜、冬の時期には冬野菜と
季節の旬野菜が充実しています。
京都の生産者さんはベンツやBMW乗っている人が多いらしく
高付加価値、高利益なビジネスモデルが確立されている証ですね。
ま、そんなところで少しだけお付き合い下さいね(^-^)/
・・・質問、大歓迎です。
facebookページでのメッセージ、若しくはお電話にて、お待ちしています


これからが旬の京野菜をまとめてみました
京野菜コーナー
市場内のこだわった野菜を取り扱っている仲卸さんの一角です。
ここでは、すべての野菜を各1パックからバラ売りしてくれる
ありがたいお店なのです。
トマトやきゅうりなど一般の野菜も入荷がありますよ。
京都は水が綺麗なので野菜全般美味しいです★
ほうれん草、小松菜、水菜、壬生菜など葉物も各種入荷しています。
葉物は冬場が旬なので、今回は参考商品とさせていただきますね。

万願寺唐辛子
夏場の一押し京野菜はコチラです。
この時期限定の1kg入の徳用箱で特売をご用意致します。
焼いて良し、揚げて良し。
私のオススメは肉詰めです\(^o^)/
伏見唐辛子との違いは食味もそうですが
見た目でいうと万願寺の方が太いです。
ちなみに、左の写真が赤万願寺唐辛子です。
赤万願寺は価格差が大きいケースが多く、あまりオススメしていません。
冬とか、パックで1500円とかしますので使いたいと思ったらご相談くださいね。
下になぜ赤系の唐辛子は高いのかを簡単に書いています。

伏見唐辛子
万願寺唐辛子と同様に、一年中作られている京野菜です。
冬になると高いので本当にご注意ですよ。
ちなみに、こちらも赤伏見唐辛子があるのですが・・・
赤系のものはすべての品種で高くなります。その理由は、栽培における手間なのです。
唐辛子系(実はピーマンも)赤くなるまでには、樹の上で収穫せず
20日栽培を延長する必要があります。
これが、手間で、青い段階で収穫し、換金できない分、高くなる理由の一つです。
また、栽培延長期間中にも毎日手入れが必要なのです。
実に葉っぱなどが当たると傷ができたり、曲がってしまうのです。
先ほどの万願寺唐辛子の写真を見てみてください。
赤万願寺は敢えてB品を並べて撮影してみました。う~ん、野菜って奥が深いですね

 


賀茂茄子
京都の上賀茂で昔から作られてきた丸なすの一種です。
肉質は硬くしまっているので煮崩れしにくく、
甘味があり美味しいです。京都では味噌田楽にされる事が多いですが、
焼き物だけではなく、煮物や揚げ物にも使える一品です。
この茄子は栽培が非常に難しいのが特徴で風が吹いて葉っぱが触れるだけで
傷がついてしまう位デリケートです。

山科茄子
山科茄子
この茄子は京野菜の中でも少し珍しく、期間も短めです。
~9月頃迄でしょうか。見た目は小さい米茄子といった感じで、卵型の形状です。
同じ京都の茄子でも、こちらの山科茄子は肉質が柔らかく
皮が薄く歯切れがよいのが特徴です。お漬物にされることも多いようです。
「茄子とにしんのたいたん」という料理ではこちらの山科茄子が使われます。
これは「ぶり大根」「筍と若芽」のような炊き合わせの一つです。
我が家では、そんな洒落たものでなく麻婆茄子ですけどね・・・

青茄子
青茄子
先週もご紹介した
こちらは皮ごと調理してみてはいかがでしょうか。
彩りにプラスワンしてみて下さいね。
他にも定番の野菜は
ほうれん草、小松菜などもお取り扱いございます。
通常のものと比べて価格が大幅に高いものが多いので
今回は割愛させて頂きますがもし興味があるというお客様がいましたら
ご連絡お待ちしております。

九条ネギ、京水菜、京壬生菜

九条ねぎ
京水菜
京壬生菜 (みぶな)
なども入荷しています。
九条ねぎは冬場のピーク時の美味しさは驚きます。
甘い甘い。
ねぎ焼きやったら2束位食べてしまいました~
これらは冬に改めて紹介するので参考商品です。
怒られそうですが今は・・・
普通の関東の「わけぎ」で十分です。というのは京都は盆地なので夏は暑いんですね。
葉物は冬が旬。暑い時期に美味しいの作るのは至難の業です。


今週の果物は桃です
 
ようやく美味しい品種の白鳳系の物が出てきました。
産地は山梨産です。
ここから海の日前後までがです。
今週は特売でご用意しておりますので是非ともお試し下さい。

今週の特売情報です
万願寺唐辛子 1キロ箱 1800円
 小笹     1パック 300円
桃(2個入)       1パック 400円
追伸・・・最近弊社のネタをパクる八百屋さんがいるのです(笑)
きっと見てくれていると思いますが、真似される側になって初めて一人前ですね。
これからも同業他社さんの参考にもなるような記事を頑張って書いていきますので
どうぞご参考にして下さいね。
業界の発展やお客様、日本中の飲食店の皆さまのヒントになることが出来ており
嬉しい気持ちで一杯です。
日本一の八百屋目指して頑張ります!
代表取締役 池田 将義