2020 1月の相場見通し

2019.12.29

市場情報

2020 1月の相場見通し

毎度有難うございます。
年末年始のバタバタの最中ですが2020年1月の見通しについて
簡単に纏めましたので共有致します。

根菜類

・大根は、千葉産が台風による影響よりも前後の大雨の被害が心配されたが、
出荷に大きな影響はなく、年明けも引き続き2L~Lを中心に出荷される見込み。

神奈川産は、11月に遅れが心配されたが、12月上旬の好天で順調に生育している。
3月まで出荷が続き1月が最大のピークだが、厳しい低温が続くと2月にずれることも予想される。
水分があって気温が上昇するとなると一気に生育が進み、雨が多いと畑に入れず採り遅れの心配も出てくる。

徳島産は、1月についても平年並みの出荷を見込まれる。前年の価格が安かったため、作付の減少が心配されたが、むしろ面積は増えており、自然災害もなかったことから順調な出荷が続くと予想されている。

・人参は、当初、千葉産は雨が多く生育不良があったものの回復している。ピークは12月~1月で、台風により播種が遅れた部分で10〜15%減収することが予測されることから2月以降は平年より少ない見込み。埼玉産の台風の被害はなく、生育は順調である。12月から徐々に減り1月には12月の半分程度、2月末に切り上がる見込み。

 

葉茎菜類

・キャベツは、本年の千葉県産は平年並みの出回りと予想される。。
1~2月にピークが続き、引き続き3~4月まで順調な出荷が予想される。
神奈川産は、11月後半の連続した降雨の影響が心配されたが、その後、好天に恵まれた。
1月は早春系のピークになる見込み。

・白菜は、茨城産は生育時の降雨が多かったことで小振りの推移、
年明けの1月から徐々に減少すると予想される。また、品質が平年と比較し低調推移している。

・長葱は、茨城産が11月後半に天候不順に見舞われたが、
レタスが早く切り上がり、ねぎの収穫に注力できるようになった。
台風の影響から完全に回復し、前年を上回る出荷となろう。

千葉産は、台風と大雨に遭遇したが、欠株などの大きなダメージは受けていない。
軟白部分の長さが確保されて市場価格がしっかりすると、一気に出荷は伸びる。
ただ、風で倒されて起こす作業が繰り返されて、やや曲がりが多くなると予想される。

・ブロッコリーは、埼玉産は前進出荷で増える部分もあるが、
少ないままで平年の半分程度と予想している。
愛知産は数量を増やしながら推移し、最大のピークは1~2月で出荷は6月まで続く見込み。
生育・作業ともに順調で1月は前年を上回る見込みである。

・レタスは、長崎産のピークは年内となり、
年明け1月については寒さで減って12月の半分程度と少ない見込み。
生育は前進気味であり、後半に谷間が生じることも懸念される。

静岡産は、1月の出荷分については平年通り定植は終わっており、
前年および平年並みと予想される。最大のピークである年末年始を越え、
落ちついて安定した出荷が見込まれる。

サイズは、大玉傾向で16~19玉中心の見込みである。
兵庫産も年末がピークで、年明けは緩やかに減りながら推移する。
干ばつ気味で推移したが、潅水が功を奏したこともあり生育順調である。
肥大も良好で、前年よりやや多めの出荷を予想している。

 

果菜類


・きゅうりは、群馬産が1月中旬から始まり、20日過ぎから量的にまとまってくる見込み。
暖冬であることに加え、畑の水もちが良いことから、若干、前進傾向が予想されるが、
今のところ量的にも平年並みと予想している。
宮崎産は前進気味であるが、1月については天候次第であるが、
寒さにより例年、落ち込みがちである。大きな天候の乱れがなければ、順調に平年並みとなる見込み。

・茄子について、高知産は12月に引き続き、年明け1月についても出荷が多く、
前年および平年並みの出荷を見込んでいる。

・トマトは、熊本産の生育は順調で、12~1月はピークとなるが、
特に1月中旬は正月休みの分が出回り多くなるが、その後、色回りに時間がかかって少なくなっていく見込み。

愛知産は小さいサイズが目立ち、夏の高温の影響から、花が飛ぶなど平年より少なめの出荷となっており、
やや不作年の可能性もある。ピークは1月上旬までとなっており、その後やや減っていく。

・ピーマンは、宮崎産は年末から増え始め、1月は平年および前年並み、
2月中旬にもう一回ピークが来ると予想している。
暖冬予想の時は天候が悪いことが多く、生育を乱すことが心配される。

茨城産は、台風による施設の損壊などの影響で年明けも平年より少なめと予想される。
1月はだらだらペースで出荷となり量的にはやや平年を下回る見込み。