産地レポート@鹿児島

2020.01.22

産地レポート

産地レポート@鹿児島

弊社バイヤーが全国の産地を視察する産地レポート。
2020年は産地により近づいて行こうというテーマのもとに活動をしております(^^)

今回は鹿児島県指宿市の産地を訪問

指宿と書いて「いぶすき」と読みます。
指宿市は観光(砂蒸し温泉)でも有名ですが、農業も町の一大産業でもあります。

元来、産地の主品目はそら豆やインゲンなどの豆類でありましたが
近年は若い後継者がU・Ⅰターンをしキャベツやレタス等の葉茎菜類の生産面積が拡大されてきております。

今冬は暖冬傾向にあり年末年始の野菜相場は比較的穏やかでしたが、
3月収穫予定の野菜類が前倒しで成長していることもあり少し先の野菜の出荷同行に不安要素があります。

特にキャベツ。

キャベツの仕入れは飲食店、加工工場、メーカーにとって大きなウエイトを占める傾向にあるので
我々も随時産地と提携して進めていきたいと考えております。

キャベツは冬系と春系に分かれます。
春系というのは春キャベツのようなフワフワしていて中まで緑のもの。
冬系とは寒玉とも呼ばれ、固くて締まっているもの。

飲食店や加工工場が主に求めるのは歩留まりの良い寒玉キャベツの仕入れです。
大量に加工する場合は機械でカットをするのですが、寒玉のものでないと刃が空回りしていしまうので
春キャベツはNGなのです。

農業生産法人様に訪問しキャベツの状況を確認致しました

生産者さんのお話では

今年は暖冬傾向にあり現時点では順調な生育で、今後においても肥大状況も良好
3月まではある程度潤沢な出荷が見込まれる模様。

但し、例年4月~5/上までは温度変化に伴い正品率が低い時期でもある為、
生育状況を見極めながら対処する必要がある。

 

上記画像のキャベツは12月中旬に定植した圃場であり順調に生育すると
4月下旬に収穫できると考えます。(ザックリですが90日です)

但し、この時期のキャベツは年間の中で最も栽培が難しい時期であり
技術と経験に基づいた計画が必要とされるものであります。

 また、本キャベツは寒玉系(加工用途か多い)と言われ、外食やカット野菜等で重宝されております。

本来キャベツは40枚程度で巻きが始まり葉が80枚前後になると収穫適期と言われますが、
この時期のキャベツは生育温度や様々な要因により収穫できない圃場やキャベツも多数ありますので
生産農家様も敏感に観察と管理を求められるようです。

寒玉系のキャベツは愛知産が大きなシェアを握っており、3月中旬から5月ごろまでは一年で最も高値になる
傾向です。

お客様に業務用キャベツを少しでもお安く仕入れられるように最善を尽くしたいと思います(^^)

 

 

おまけ画像

①漬物用の干し大根(櫓を組んだ竿に1本づつかけて一定期間乾燥させます。)

 

②春の便り、、、ソラマメです。さやの頭が下を向くと収穫適期です。