西洋野菜

2018.08.28

野菜情報

西洋野菜

最近スーパーにも並び、身近な野菜になってきた
西洋野菜

奇抜な色や形、そして珍しい名前の印象が強くはないでしょうか。

実は、おなじみのレタスやパセリ、アスパラなど、漢字のないカタカナの野菜は大体が広義の西洋野菜となります。

最近では
ロマネスコ
アーティチョーク
ビーツ
ケール

など、おしゃれな名前の西洋野菜も耳に馴染んできました。

ですが最近はさらに、数年前にはなかったような珍しい西洋野菜が増え、個性的な形や色、正しい食べ方もよくわからない、けれどもとりあえず、おしゃれ(笑)

まさに、おしゃれな野菜がたくさんのバーニャカウダに入ってそうな野菜たち!

そもそもその大革命の発端は、横浜港の開港なんです。

それまでの日本の食生活に大革命。
来日した西洋人によって、西洋野菜の生産が始じまります。

開港当時日本では野菜は基本的に大根やごぼうなど火を通した煮物や漬物のための根菜を
中心に食べていた日本人。

横浜周辺で生産されている野菜たちは、生で食べるには不向きなものばかり。

野菜を生で食べる習慣がある西洋人たちは、ならば自分たちで食べなれた野菜を育てよう、となったのです。

開港後の1863年(文久3年)の横浜の様子を記した書物には、英国人ウィリアム・カーティスは山手方面で西洋野菜が生産されはじめたことが記述されています。

キャベツやレタス、カリフラワーなど次々に栽培に成功したようです。

それまで日本では、なんとトマトは観賞用。
だったのですが、開港ころに食用に改良され、トマトの加工事業が開始。

明治29(1896)年に国産初のトマトケチャプが誕生。

横浜開港の文明開化とともにやってきた生野菜です。

横浜市では、西洋野菜の中で横浜市内産の野菜達を「横濱開港菜」と呼びます。 

開港菜の種類は14種類
トマト、キャベツ、ニンジン、レタス、イチゴ、アスパラガス、カリフラワー、メキャベツ、エンダイブ、ラディッシュ、セロリ、サヤエンドウ、パセリ、リーキ

こだわり野菜

まさにインスタ映えの西洋野菜

「クッキングラマー・プロジェクト( http://www.cookingram.jp/  運営:アイランド株式会社」調べによると、
なんと84.1%が、Instagramで見つけた料理などで「食品の購入」を経験しているそう。

西洋野菜のハッシュタグ

はなんと、3523件(2018年8月時点)

野菜そのものがおしゃれになってきた今、「フォトジェニックな一皿」を野菜ソムリエから学ぶインスタを意識した料理講座まであるんです。

インスタ発の映え神食材なんて西洋野菜の中から登場する日も近そう。

「おしゃれ野菜」の世界
旬がある野菜はその時の季節を演出してくれるコミュニケーションツール。
イタリアンのお店ではバーニャカウダをテーブルにサーブする際に
野菜の説明をするところもありますよね。
女子のウケもいいので野菜メニュー開発に力を入れているお客さまが多いです。
西洋野菜にはまだまだ珍しい野菜が本当に多く、まだスーパーでも売っていないような色や形が不思議でワクワクするようなものがたくさん。

アスパラガスはグリーン、ホワイト、パープルと旬の春には目にも美味しい季節となります。
ズッキーニは一年を通して黄色ズッキーニも流通しているのでイタリアン、フレンチのお客さまからは常にたくさんのご注文を頂いております。

例えば、一見身体にいいの!?と思うようなカラフルなスイスチャードですが、カラフルな色が出るのはポリフェノールの一種でもある天然色素「ベタレイン色素」によるもの。
この色素の中には、赤紫色、黄色、オレンジなどカラフルを発色するものがあり、その色素のバランスによりカラフルな茎になるのです。

生だけではない西洋野菜

西洋野菜には
・サラダ向き
・煮込み向き
・付け合せ向き
など、様々なおすすめな料理方法があります。

中でもちょっと不思議な食べ方に思える、ロマネスコ・花ズッキーニ・アーティチョーク・ドラゴンフルーツのつぼみなどは

蕾を食べる西洋野菜となります。


こちらはオニオンヌーボー
11月から入荷する早生種の玉ねぎです。
グリルにすると甘くて美味しいんです(^^)

在来種の品種改良やバイオテクノロジーなどによって新品種の生産などで野菜の種類はさらに変化していき、
野菜のおしゃれはますます止まりませんね。
これからもご期待くださいませ!