筍のご案内
2022.03.01
野菜情報
筍のご案内
子供の成長などでよく「竹の子のように・・・」などと表現されているのを聞いたことはありましでしょうか?
これはタケノコがすごいスピードで成長する、というところから来ています。
美味しく食べれる旬が10日が
「筍」
10日を過ぎて旬を過ぎて食べれなくなると「竹の子」
となるようです。
「タケノコ」は1日に約1メートルも伸びることがあり、最大で20メートルも成長する事もあります。
たけのこは「竹の芽の部分」で、芽の総称として「たけのこ」と呼ばれています。
この竹の子、春の味覚を代表する食材。
独特の旨みがあり、日本料理、中国料理で広く使われます。
特に季節を演出する日本料理では
春の味覚
として人気です。
見た目も味もお上品ですよね ♪
旬となる地域は、「たけのこ前線」となって、南の地方からどんどん北上していきます。
たけのこの種類は、約70種類ほどあるので旬の時期は異なって来ますが、3月~8月となります。
日本でよく見かけるのは
「孟宗竹(モウソウチク)」
という種類。
たけのこの中でも美味しく人気があり、旬の時期が一番長いのも特徴。
3月~4月ごろは比較的安く購入できます。
■種類と時期
3月上旬から5月上旬 孟宗竹
4月中旬から5月末 淡竹
5月上旬から6月中旬 真竹
5月中旬から6月末 根曲がり竹
たけのこもそれぞれ見た目に違いがありますね。
■鮮度が命!
皮がつやつやしていて、うぶ毛が生えそろっているものは新鮮。
逆に皮が乾燥していて、大きさの割に軽いものは水分が無くなり鮮度はイマイチ。
さらに切り口のみずみずしいものを選びましょう。
穂先が黄色で根元の赤い粒々が小さくて少ないものほど、あくやえぐみが少ないです。
冬の間、土の中でエネルギーをたっぷりと溜めていますので、
たけのこの先が開いているのは要注意。
地面から顔を出していたものの可能性が高いため少し硬くなってしまっている可能性があります。
細いものより太いものの方が柔らかくて美味しいです。
孟宗竹の場合、形が太くて丸みがある釣鐘型が美味しい証拠。
■栄養や効能
カリウムが豊富で、ナトリウム(塩分)を排泄する役割があり、むくみや高血圧に効果的。
アクが強いので食べ過ぎるとアレルギーに似た症状や吹き出ものなどを起こすことがある為、食べ過ぎには注意。
食物繊維が豊富!食べていても繊維を感じれると思います。便秘や大腸がんなどの予防に効果があります。
グルタミン酸やチロシン、アスパラギン酸などのうまみ成分でもあるアミノ酸がバランスよく含まれていて疲労回復に抜群!
そして特に注目なのがこの成分。 ゆでた時にでる白い粒。
これはチロシン。
思わず取りたくなりますが、害はなくむしろ体に良い作用があり疲れをとる働きの成分。
アメリカではこのチロシンのサプリメントが売られているんです。
さすが、アメリカはサプリメント栄養学のすすんでる証拠ですね。
チロシンはたけのこが成長する時期にたくさん含まれます。
研究でうつ状態の改善に効果があり、神経伝達物質を回復して慢性疲労症候群を軽減。
さらに副作用もないんです。
まさに今ごろからGWにかけて筍の成長とともにこれからの『五月病』に効果もあるんです。
そしてその五月病にはたけのこご飯がおすすめ。
チロシンは脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖と合わさると効率よく吸収されます。
さらにさらに!
効率を高めたいなら筍に
豆腐をプラス。
豆腐にもチロシンが含まれている為、やる気を起こすドーパミンが出ます。
■しっかりとアク抜きを
きちんとあく抜きが出来ていないと、せっかくのたけのこが台無しに(涙)
ここで必要なのが、「ぬか」です。
たけのこを買うときについてくる米ぬかが一番おすすめですが、
ない場合はお米のとぎ汁や、洗う前のお米でも可能。
■アク抜き
コツは大きな鍋でたっぷりの水を入れ、ゆでムラを防ぐために
必ず水からゆでましょう。
1、皮付きのまま、頭を斜めに切り落としましょう。
2、皮を剥きやすいように縦に身の手前まで切れ目を入れます。
3、火の通りをよくする為、縦にも少し切込みを入れます。
茹で時間は、だいたい40分から1時間位です。
大きさによって多少変わって来ます。
※えぐみが強い物は長めに茹でますが、えぐみと共に風味も抜けてしまう可能性もあるので使う料理によって茹で時間も加減しましょう。
4、火を止めて、そのまま数時間冷ましてアクを抜きます。
5、皮をむいたらさっと水洗い、そして冷水に浸しておきます。
■保存する場合
5の状態からそのままタッパーなどにいれ、冷蔵庫で保存。
暖かいうちに水に当てると、アクが残ってしまいさらに筍が縮んだり、割れたりすることがあります。
エグミをごまかすためにも唐辛子を一緒に入れると日持ちも良くなりおすすめです。
物語でも出てくるたけのこ。
かぐや姫では成長が早くすべてのものごとを受け止めることが出来る受容力がありながらも、何事にも色が変わらない、という不変の象徴なのだそう。
美味しく春のたけのこを楽しみながら そんな女性を目指してみてはいかがでしょうか♪